2011年07月11日
事故責任と自己責任
一社の愚かな行為に端を発して、
生肉食の文化が消えようとしています。
研究室の同期生の藤田恵君は、「牛とろ屋」という生肉販売専門店を営んでいます。
北海道十勝清水町のボーンフリーファームという非常に素晴らしい牧場の牛を使った、「牛トロフレーク」という商品です。
楽天市場の肉ジャンルで一番になったり、テレビ、雑誌などでずいぶん取り上げられている人気商品ですのでご存知の方も多いと思います。
http://www.gyutoro.com/
この、ボーンフリーファームは神戸出身の牧場主斉藤さんが半生を注いで作り上げてきた本物のオーガニック牧場です。
30年も前から、大衆の意識とはかけ離れたレベルで、健康な牛を育てる、ことに信念を持って取り組んでこられました。
いまでこそ人気商品となりましたが、まだオーガニックの牛作りが世間に認められなかった時、牧場は経営難に陥り多くの牛を手放すことも経験しました。
人には言えない苦労もたくさんされたようですが、それらを健康な牛を育てる信念で持って乗り越えてこられたのです。
そうして作り上げられ、人気商品となり、十勝の名物としても育ってきた「牛トロフレーク」が販売できなくなるかもしれないのです。
これまで毎日、日本中でたくさんの人が、生肉を食して来ました。
でも、一社で起こった事故に端を発して、生肉食は悪であり、全てを日本からなくさんと言う議論に発展しようとしています。
ちなみに、牛とろ屋では毎週自主的に保健所による衛星試験をうけてきました。
なぜ、ひとつの事故をもって全てを規制しようとするのか、僕には理解できません。
これはこれ、それはそれと安全なものとそうでない物を選別するというのが面倒くさいのでしょうか?
いや、人間の生命にかかわることなので万一があってもならないというのでしょうか?
個人が勝手に生食して死んだらどうなるのでしょう。
それは、自己責任なのでしょうか。
海や川で釣りをしても誰にも怒られないけれど、毎年生みの遭難事故は起こっています。
海や川に比べたらずっと安全そうだけれど、行政が管理する公園の池はたいてい釣り禁止です。
なんだかそれと似たような感じがします。
誰のために禁止にしたいのか、そこが肝心です。
食中毒を減らすことが目的であれば、
飲食店店主に対する徹底も運転免許証の更新時のようにしっかり教育すべきはとうぜんとして。
なによりも、消費者自身に対する教育を徹底すること、それこそ義務教育のカリキュラムに入れるべきでしょう。
これだけ食の不安が叫ばれている現代ですから、食品公害学的な講義が中学校でも小学校でも行うべきでしょう。
たんに、食中毒の責任を回避するのが目的であれば、飲食店での生食の供出を禁止すればいいでしょう。
どこに目的があって、どこにこの議論が落ち着くのか、いま誰がどういう立場で語っているのかしっかり見極めたいと思います。
生肉食の文化が消えようとしています。
研究室の同期生の藤田恵君は、「牛とろ屋」という生肉販売専門店を営んでいます。
北海道十勝清水町のボーンフリーファームという非常に素晴らしい牧場の牛を使った、「牛トロフレーク」という商品です。
楽天市場の肉ジャンルで一番になったり、テレビ、雑誌などでずいぶん取り上げられている人気商品ですのでご存知の方も多いと思います。
http://www.gyutoro.com/
この、ボーンフリーファームは神戸出身の牧場主斉藤さんが半生を注いで作り上げてきた本物のオーガニック牧場です。
30年も前から、大衆の意識とはかけ離れたレベルで、健康な牛を育てる、ことに信念を持って取り組んでこられました。
いまでこそ人気商品となりましたが、まだオーガニックの牛作りが世間に認められなかった時、牧場は経営難に陥り多くの牛を手放すことも経験しました。
人には言えない苦労もたくさんされたようですが、それらを健康な牛を育てる信念で持って乗り越えてこられたのです。
そうして作り上げられ、人気商品となり、十勝の名物としても育ってきた「牛トロフレーク」が販売できなくなるかもしれないのです。
これまで毎日、日本中でたくさんの人が、生肉を食して来ました。
でも、一社で起こった事故に端を発して、生肉食は悪であり、全てを日本からなくさんと言う議論に発展しようとしています。
ちなみに、牛とろ屋では毎週自主的に保健所による衛星試験をうけてきました。
なぜ、ひとつの事故をもって全てを規制しようとするのか、僕には理解できません。
これはこれ、それはそれと安全なものとそうでない物を選別するというのが面倒くさいのでしょうか?
いや、人間の生命にかかわることなので万一があってもならないというのでしょうか?
個人が勝手に生食して死んだらどうなるのでしょう。
それは、自己責任なのでしょうか。
海や川で釣りをしても誰にも怒られないけれど、毎年生みの遭難事故は起こっています。
海や川に比べたらずっと安全そうだけれど、行政が管理する公園の池はたいてい釣り禁止です。
なんだかそれと似たような感じがします。
誰のために禁止にしたいのか、そこが肝心です。
食中毒を減らすことが目的であれば、
飲食店店主に対する徹底も運転免許証の更新時のようにしっかり教育すべきはとうぜんとして。
なによりも、消費者自身に対する教育を徹底すること、それこそ義務教育のカリキュラムに入れるべきでしょう。
これだけ食の不安が叫ばれている現代ですから、食品公害学的な講義が中学校でも小学校でも行うべきでしょう。
たんに、食中毒の責任を回避するのが目的であれば、飲食店での生食の供出を禁止すればいいでしょう。
どこに目的があって、どこにこの議論が落ち着くのか、いま誰がどういう立場で語っているのかしっかり見極めたいと思います。
Posted by なるほど! at 12:03│Comments(0)
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